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昔から目つきの悪い人は嫌われやすいものです。でも親の遺伝でそうなったのだから、目つきだけで人物評価をされるのは困りものです。
人の顔から受ける印象は各種に分析されますが、目はその第一のもので、ことわざ、格言、慣用句など、日本語の表現には数が極めて多いのに気づきます。目は心の窓なのです。
●目が離せない、目が光る、目が回る、目で殺す、目を疑う、目を閉じる、目をかすめる、目をとめる、目を背ける
●生き馬の目を抜く、痛い目に逢う、鵜の目鷹の目、鬼の目にも涙、長い目で見る、目は口ほどにものを言うなどなど、ざっと勘定しても70は思い浮かびます。
これも考えようによっては人間関係を上手に図るためには問題になるポイントがいくつかあります。先天的なものではなく、その人の心映えや考え方、強いては生き方に至るまで、相手に与える印象は強烈です。
座席がすいていると、きまって、端から座ります。反対の座席の対角線に座り合わせると、どうしても斜めの眼線で、ちらちら見ることになります。時にはジロっと見る。この場合の心理は、挨拶するでもなし、ましてほめる気もなし、徐々に揶揄から軽べつに変わってしまうケースが多いのです。ヘアースタイル、服装、履き物、持っている物に至るまで、どうもまともに見られなくなるようです。だから目つきも悪くなっているはずです。この対角位での座り方は避けた方がよさそうです。歯科医院内でも、患者さんと、この位置で会話すると、どうしても素直な気分になれなくなりますからことばも怪しくなりがちで、思わぬトラブルになります。
先日、中年女性のサークルでの雑談中に、「この間、コンビニで買い物したらねェ、とんでもない大きな声で、アリガトウゴザイマシターって、そっぽを向いて言うのョ。一体、誰に、どんな気持ちで言ってるのかサ、バカみたいで、腹が立ったのヨ」確かにファーストフードの売店で、よく聞かれるケースです。お店の店員教育では、大きな声でお礼を言うこと、となっていますが、眼線と声量がバラバラで、びっくりするやら、失礼になるやら、考えものです。
実は、ある歯科医院のフロントの女性で同様な批判が出たことがあります。「私は何年もそこの歯医者さんに通っているのに、あの子ったら、新しい人かも知れないけど、あんた誰?ってな目つきして、感じが悪いったらないのよ。おまけに治療代支払ったら、小さな声で、ゴニョゴニョ言って、さっと奥へ行っちゃうのよね。私は疑われたような気がして、嫌だったなあ」
こうした第一印象はどうしても後を引きます。特に眼線は表情が出ますのであとで消去できないものです。極めて強烈なのです。
●眼線は目つきとは違いますが、心の反映ですから、いつも注意が必要です。
●目はいつもスイッチオンであること。死んだような目は、相手を疑っているように見られます。不愉快な印象なのです。
●対話の相手に眼線を合わせること。
●大声ではなく、コントロールされた声で、やさしく、心に届くようにひと言そえること。
たとえ治療費が50円でも、心から「ありがとうございました。どうぞお大事に。来週の木曜日午後2時にお待ちしております」とやったら、コミュニケーションの効果は大きいと思いますよ。こんなことが、毎日の中でどこかへ飛んでしまってませんか?「学習とは習慣の変更」です。悪しき習慣を取り除く感性を磨いてください。
ではまた。
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